大型液晶ディスプレイプロジェクトが切り開く未来
大見 忠弘 大型液晶ディスプレイプロジェクトチーム バックライトプロジェクトチーム
Vol.91 No.4pp.316-340
発行日:2008/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:総合報告
専門分野:
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あらまし:
まさに人類の長い間の夢であった実物大のカラー高精細の動画像を,音声情報とともに実時間・双方向に,自由自在にやり取りできるユビキタスネットワーク社会の実現に必須の大型液晶ディスプレイを,高価な芸術品から世界中のだれもが買える産業製品に転換する大型国家プロジェクトが4年半にわたって展開され,目覚ましい成果を挙げて終了した.プロジェクトでは広範な技術分野の膨大な量の新産業技術創出のための研究開発が要求されたため,その全ぼうをすべて記述することは難しいが,本稿は,二つの国家プロジェクト,すなわち“大型液晶ディスプレイプロジェクト(2002~2006年:経済産業省,産業技術総合研究所:153億円)とバックライトプロジェクト(2004~2006年:経済産業省,NEDO:19億円)”の成果の主要な概要と,その後の継続開発を紹介するものである.