商用期を迎えたP2Pとその課題
Vol.92 No.4pp.281-286
発行日:2009/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
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あらまし:
インターネットのブロードバンド化の進展に伴い,高品質・大容量の動画像を安全かつ効率良く配信する必要が高まっている.P2P(Peer to Peer)技術はこうした需要にこたえる有効な技術手段であるが,草の根P2Pの不適切な利用により,著作権侵害や情報漏えいといった事件・事故が発生し,P2P技術自体への社会的な誤解が生じた結果,我が国では正常な発展が阻まれてきた.一方,諸外国ではビジネスに提供し得るP2Pの検討が急速に進み,インターネット接続業者(ISP)とP2P事業者間の連携も模索され出している.本稿では,商用サービスへのP2Pの導入の現状と課題について解説する.