知覚的黒みの研究
Vol.93 No.4pp.316-321
発行日:2010/04/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
知覚的黒み, 黒み誘導, 心理物理学実験, 絵画画像, 感性評価,
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あらまし:
色彩画像における黒みの深さや強さは,見た目の印象や迫力感への重要な要因といわれており,鑑賞者に対象の持つ雰囲気や芸術的価値を伝え得る黒の再現力が求められている.しかし黒み知覚に関してこれまでどのような基礎的研究がなされてきたのか工学分野では意外と知られていない.そこで本稿では, 1960 年代からのマクスウェル視光学系を用いた黒み誘導に関する心理物理学研究を紹介する.次に,感性的視点からの研究として,芸術的評価の高い絵画を刺激画像として用いた黒み評価の実験を紹介する.