P2P 配信技術とその制御に関する標準化動向
Vol.93 No.9pp.779-784
発行日:2010/09/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
P2P 配信, P2P ストリーミング, ネットワークキャッシュ, トラヒック制御,
本文:PDF(1.5MB)>>
あらまし:
P2P(Peer to Peer)トラヒックがISP(Internet Service Provider)の帯域を圧迫している状況を踏まえ,ISP 各社は帯域制限などの措置を行っているが,インターネットの中立性原則に対する問題が指摘されている.この状況に対応するため,P2P 配信技術やその制御を対象とした標準化がIETF(Internet Engineering Task Force)で進められている.本稿では,ネットワーク情報を用いたP2P ピア選択制御,P2P アプリでの使用を想定したふくそう制御,P2P ストリーミング配信アーキテクチャ,P2P トラヒックのキャッシュの観点から,関連するWG(Working Group)の活動状況を紹介する.なお,標準化活動は現在も活発に継続中であるが,本稿では2010 年4 月現在(アナハイム会合終了直後)の状況について述べる.