あらまし

東日本大震災被災地における情報格差解消への取組み

大江 将史 植原 啓介 

Vol.95 No.3pp.213-218

発行日:2012/03/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:特集 東日本大震災からの復興の取組みと震災から得た教訓

専門分野:

キーワード:
ディザスタリカバリ東日本大震災情報格差衛星インターネット無線LAN

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あらまし:
2011 年3 月に発生した東日本大震災は,電力・通信基盤,行政・医療・企業・家庭などの情報通信環境に被害をもたらし,ICT 利活用の困難な地域が沿岸地域を中心に多数発生した.このため,被災地域で状況の把握や支援の需給等の情報共有力に格差が生じ,支援が偏るといった支援格差を生み出した.この問題に取り組むべく,我々は,情報通信環境の整備を目的とした支援プロジェクトを立ち上げ,インターネットやパソコンが利用できる情報通信環境の整備や利用支援を通して,情報格差の解消やディザスタリカバリに有効な技術の検証に取り組んだ.結果として,累計53 か所において6か月間以上の支援を実施し,行政,学校,医療,病院,被災者による情報入手や発信など,様々な利活用がなされ当初の目標を達成した.そして,その結果から,ディザスタリカバリに有効な技術の検証や震災下においても情報共有を持続する必要性を示した.

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