P2P のこれまでとこれから──ネットワーク高度利用推進協議会活動の歴史とともに──
浅見 徹 江崎 浩 関谷 勇司 斎藤 賢爾 山下 達也 岩浪 剛太
Vol.95 No.9pp.809-814
発行日:2012/09/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
商用P2P, CDN, CGM, 著作権, コンテンツキャッシュ,
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あらまし:
本稿は平成23 年12 月に解散したネットワーク高度利用推進協議会の活動報告である.平成19 年8 月,Winny に代表されるP2P(Peer to Peer)技術による著作権侵害や情報漏えいによる通信業界の混乱と,それによる商用P2P サービスの立ち遅れが目立った日本の事情を鑑み,P2P ネットワーク実験協議会が設立され,キャッシュ技術全般に対象を拡大したネットワーク高度利用推進協議会に発展し,後述するヒントサーバ実験や標準化活動,P2P ガイドラインの制定,優良P2P の認定等普及啓発活動を行った.第171 回通常国会で著作権法が一部改正され,送信を効率的に行うために必要と認められる限度において著作権侵害にはならないことが明確になった.