視覚と錯視の数理における非線形性
Vol.98 No.11pp.1012-1016
発行日:2015/11/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 非線形理論とその応用
専門分野:
キーワード:
視覚, 錯視, かざぐるまフレームレット, 画像処理,
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あらまし:
私たちの視知覚は,外界からの光の信号が網膜から脳内に伝送され,脳内での情報処理の結果生まれる.その処理の多くは非線形的であると考えられる.筆者はこの情報処理の一部の数理モデルを,新しい数学的道具を開発し,独自の方法で組み立てている.本稿では視知覚の非線形性をどのように数理的にモデル化しているかを述べる.その応用として錯視のメカニズムの新しい解析法,錯視アートへの応用・商品化などを得ているが,本稿では,特に新しい画像処理技術の開発への応用の一部を述べる.本稿は筆者と新井しのぶとの共同研究の一部のサーベイである.