あらまし

プライバシーを考慮した医療情報の活用とその実現に向けた課題

小尾 高史 鈴木 裕之 李 中淳 平良 奈緒子 大山 永昭 

Vol.98 No.3pp.207-211

発行日:2015/03/01

Online ISSN:2188-2355

Print ISSN:0913-5693

種別:小特集 個人データの活用とプライバシー保護

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キーワード:
医療情報プライバシー保護二次利用匿名化

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あらまし:
近年,地域医療情報連携基盤構築の進展や全国規模での医療情報ネットワーク基盤の構築など,医療情報の連携を目指す取組みが進められている.このような取組みにより個人の医療情報や健康情報の連携が進み,生涯にわたる経年的な健康医療情報を利用することで,よりきめ細かな医療サービス実現への期待が高まっている.しかしながら,医療等の分野で取り扱われる情報の多くは,生命・身体等に関わる機微性の高い情報であるため,患者のプライバシーには十分な配慮が不可欠である.このような条件の下で,患者への直接的な医療サービス等を提供することはもちろんのこと,医学の進歩等の公益目的のためにも,許容される範囲で共有・活用されるべきものと考えられる.本稿では,構築されつつある地域や全国規模での医療情報連携基盤と,医療等分野におけるICT化の現状を概説する.そして,医療情報の利用に関する課題とその解決の方向性について解説する.

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