日本のものつくりを活性化する「ものアプリハッカソン」
土井 美和子 小泉 智史 宮下 敬宏 佐藤 麻耶 松出 晶子 萩田 紀博
Vol.99 No.2pp.137-142
発行日:2016/02/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:解説
専門分野:
キーワード:
ハッカソン, オープンイノベーション, オープンソースハードウェア, パーソナルファブリケーション,
本文:PDF(1MB)>>
| 訂正[更新日2016年4月1日]
あらまし:
ものつくり拠点が海外に移行し,かつ新規事業でさえ100億円の売上規模が求められる中で,日本のものつくりは萎縮している.日本のものつくりの活性化には,人材開発と,小規模でも可能な事業化への橋渡しの枠組みが必須である.このような中,ハッカソン(Hack+marathon)と呼ばれる活動が注目を浴びている.ハッカソンはチームでソフトウェア(SW)開発を行うイベントである.これを発展させたのが「ものアプリハッカソン」である.与えられたテーマの下,エンジニア・デザイナ・プランナー・投資家がチームを組み,短期間でオリジナルガジェット(電子機器)のプロトタイプとビジネスプランを完成させるというイベントである.本稿では,「ものアプリハッカソン」を中心に日本でのハッカソン活動を紹介することで,アイデアの事業化に夢を持つICT分野の読者に,リーンスタートアップに必要なチーム編成や投資家との接点などを紹介する.