生命分子のNMR計測・解析への応用
Vol.99 No.5pp.439-443
発行日:2016/05/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:特集 スパースモデリングの発展──原理から応用まで──
専門分野:
キーワード:
核磁気共鳴法, 圧縮センシング, ベイズ推定, 構造生物学,
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あらまし:
非侵襲的に分子構造動態を探る最も強力で汎用性の高い計測手法の一つである核磁気共鳴(NMR)法は,装置技術の著しい進展により複雑な生命分子の計測が可能となったが,データ量が多いため計測時間が長く,得られるスペクトルの解析は煩雑であり,立体構造計算では広域な構造空間の探索が必要となる.本稿では,NMRデータや生命分子の構造情報が有するスパース性に着目して,スパースモデリングの導入により上記の問題を解決し,特に複雑な生命分子系を対象にしたNMR計測やデータ解析の高速・高精度化を図る研究について解説する.