Open Access
AR/VR技術によるライブ映像演出
Vol.103 No.6pp.564-570
発行日:2020/06/01
Online ISSN:2188-2355
Print ISSN:0913-5693
種別:小特集 オリンピック,パラリンピック,そして
専門分野:
キーワード:
AR, VR, 機械学習, 映像演出, ライブ演出技術,
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あらまし:
昨今のディープラーニング技術の発展により,入手コスト,設置コストの高いモーションキャプチャや3Dスキャナなどを使用せず,安価なカメラを用いてオブジェクト認識や人物のシルエット認識などが可能となった.急速なスピードで様々なプロダクトがリリースされ,放送やライブパフォーマンス向けのリアルタイム映像演出が進化しつつある.現時点では映像クリエイターが扱える環境とは言い難いが,ここ1,2年で機械学習技術を用いた様々なプロダクトがリリースされて民生化しAR/VRライブ演出も進化していくだろう.一方でライゾマティクスでは小さなシアターから大型のフェスティバルまで様々な条件に応じたシステムを開発し,PerfumeやELEVENPLAYのステージパフォーマンス,大きなものではリオ2016大会の閉会式におけるフラッグハンドオーバーセレモニーなどに実装してきた.今回はライゾマティクスが行った映像演出の裏側にフォーカスしながら映像技術の進化を考察する.